妊娠を目指して、子宮筋腫の手術(腹腔鏡)を受けました

妊活

背景

娘を妊娠する前、2017年頃から確認していた数センチの子宮筋腫。私の場合は粘膜下筋腫と言って子宮の内部にどっかり居座り、不妊の原因になりやすいタイプ。

その頃不妊治療でお世話になっていた先生からも「着床の妨げになっている可能性はあるけど、今妊活を中断してメスをいれるまでの判断は出来ない」と言われていました。その後、クロミッドで排卵させてなんとか妊娠・出産。

なかなか妊娠しない自分にジリジリしてアグレッシブに治療をしたいときもあったけれど、あの時手術をせず娘を授かることが出来て本当によかったと思っています。

そして娘を出産して8ヶ月ほど経ってから、生理が再開したのですが、その生理痛の辛いこと辛いこと!!

最初はなぜ産後にこんなに生理痛が激化するのか不思議に思っていたのですが、原因は筋腫でした。

妊娠中の女性ホルモンで筋腫が育ち、その後も生理の度に女性ホルモンで筋腫が育ち、回を追うごとに地獄の様相と化す生理痛。

2019年には、立っていられない痛みで倒れ込む日が2-3日ほどはあり、その後も長くて10日ほど出血が続いていました。痛みの種類も完全に妊娠前とは別物で、以前は下腹部がズーンと重い、というようなものだったのが、陣痛レベルの骨盤全体に響き渡る痛みに…。

定期検診で婦人科には通っていたものの、筋腫に関してはいつも「経過観察」と言われていました。でも、もうこれは日常生活を送るのに支障ありまくりのレベル、と思い婦人科に訪れたら、あれよあれよと手術が決まったのが2019年末。

このレベルの筋腫で自然妊娠は難しいとも言われていたので、いつかは2人目も欲しいと思っていた気持ちも後押し。2020年1月、腹腔鏡下での粘膜化筋腫核出術で入院しました。

手術前日

5日間入院することになるので、最大の心配事はおっぱい大好きな娘の授乳。

もう2歳も間近だったので、入院前の断乳を決意して、決行。詳細はこちらの記事へ。

前日からの入院。夜は病院食なので、お昼にホテルのビュッフェで夫とランチ。

入院後は、おへその掃除とふくらはぎのサイズ計測をしただけで、あとは自由行動。本を読んだりネトフリを見たり、ここぞとばかりにゴロゴロと過ごします。

翌日は手術が立て込んでいて 15:00 からとのこと。それまで絶食なのが辛い。夕飯はいかにもな病院食。あんまり箸が進まず…

夕方には保育園終わりの娘を連れて夫が面会に来てくれた。

まだ1歳ながら、しばらく別々に眠ることを理解した、娘の涙を見てこちらも号泣。元気になって早く帰るよ。

手術当日

手術は全身麻酔。

手術室までは点滴をつけながら自分で歩いて移動し、お世話になる先生や看護師の皆さんに挨拶をし、自分で手術台に上がります。

そこからはまな板の鯉のように見ぐるみ剥がされ、人工呼吸器や麻酔に繋がれ、あっという間に準備完了。

麻酔を入れられる際に「1, 2, 3… とゆっくり数えてください」と言われ、「めっちゃ頑張って起きててやるぞー!!」と謎の抵抗をするも、10まで数えるのを待たずに意識を失う。

一度、「無事に終わりましたよ」と手術室で優しく声をかけられて目が覚めたような気がするけど、その後完全に意識が戻った時には、すでに病室に運んでもらっていました。そばには家族が待ってくれていた。

切り取った筋腫は夫が見せてもらったそうで、灰色でソフトボール大の卵みたいなものだったらしい。私も見たかったよ。

全身麻酔中は、呼吸の補助のために人工呼吸器を使われるのだけど、そのチューブが喉を傷つけていたようで、声が出せない。そして喉がヒリヒリ痛い!これが辛い。

また、その日は術後の点滴やら血圧計やら排尿の管など身体中を繋がれているので、基本的にベッドの上で動けない。

腸が動くまでは水分も絶つので、やっとお腹の音がして水が飲めた時には、ヒリヒリでカラカラの喉が一気に潤っていきました。あんなにお水を美味しいと思ったことはない!

ただ、麻酔の影響で頭はずっと痛い。もちろん腹腔鏡といえどもお腹に傷はあるし、子宮自体を切った傷は痛む。

とにかく、痛くて暇で孤独で長い1日を過ごしました。この日が一番辛かったなあ。。

その後の入院期間

入院期間は5日間。

翌日からは尿の管を外してもらい歩行の練習、痛みはどんどん回復していきました。

入院期間暇だろうからと本を何冊も持ってきて、タブレットにも映画をたくさん DL してきたにも関わらず、術後の体力や麻酔の副作用による頭痛のため、目でなにかを見るのが辛すぎて全然役立たず。

ずっとイヤホンを耳に突っ込んで、Podcast を聞きながら目を閉じて横になっていました。

娘と夫も毎日お見舞いに来てくれて、娘はママにおてがみという名の怪文書を持ってきてくれたり。

最初の頃はお見舞いから帰宅する時に泣いていた娘も、自分から「さ、ママにはバイバイ」なんて言って帰るようになってしまって、こちらが涙したり。

入院中、想定外に辛かったのは食事。

人工呼吸器で傷ついた喉の痛みが退院するまでずっと癒えず、楽しみにしていた食事が全く味わえず。何せ、飲み込むだけでズキズキと喉が痛いものだから、ほとんど全ての食事を完食できませんでした。

退院の日は美味しいものが食べたい!とリクエストし、お昼は夫とふたりで好きなカフェでパスタを(まだ喉が痛んであまり食べられず…)、夜はちょっと高めの回転寿司に家族で行きました。

夫とふたりで保育園に迎えに行くと、めっちゃ嬉しそうにママー!と抱きついてきてくれた娘。

ママが帰ってきた、ママに会いたかった、と言ってもらえて、幸せをぎゅっと詰め込んだような時間でした。

退院後の経過

退院直後は体力が失われてしばらくヨボヨボ生活だったものの、ほんの数日で元の生活に戻りました。

開腹手術だとこうはいかないはず。腹腔鏡ってすごい。

翌月に生理が再開したときは、確かに術前よりは和らいでいるものの、やっぱり重い生理痛。期待しすぎたか… と落ち込んでいたら、その後、回を重ねるにつれて生理痛がほとんどなくなっていき、経血も減ってサラサラになりました。

そして念願かなって、妊活を再開してすぐの 2021年4月には2人目を妊娠することができました!思い切って手術して本当によかったなぁ。

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