入院から出産までを綴った前回記事の続きです。
電動ベッドを活用して、立ち上がる練習に奮闘する術後1日目
この日は母子別室。
結局熟睡はできず、寝たり起きたりを繰り返しているうちに朝を迎える。誰もいない病室で、自主的にベッドから起き上がる練習をしてみては静かに悶えてみたり。
ただ、コツを掴めばかなり負荷は下げられる。寝た状態で膝を立てて、足の力でずりずりとベッドの最上部まで体を移動し、次は降りる側まで左右に移動する。つまり、ベッドの上端に体を移動した状態。
この状態で電動リクライニングを起こせば、あとは傾いたベッドから勝手に体が降りる場所まで落ちてくるので、足の向きを変えるだけ。
とにかく大事なのは立って歩くことなので、そこまでのプロセスで無駄な痛みを感じて消耗してしまわないのがポイントです。
電動リクライニングがない時代の帝王切開産婦さんは一体どうしていたのやら。。
まだ自力では立てないながらも頑張って起き上がる練習をしていると、若い助産師さんが朝のチェックに訪れて、温かいタオルで体を拭いて着替えさせてくれた。これがめちゃくちゃ気持ちいい！
そして、尿管をつけたまま歩行練習開始。なんとか病室の中をぐるぐる歩けたので、管を抜いてもらう。爽快感！
その後から、下痢のような腹痛に悩まされる。お昼ご飯は美味しそうな炊き込みご飯でテンション上がるものの、お腹が痛過ぎてあまり食べられない。。
下痢痛を感じて頻繁にトイレに駆け込む（お部屋にはトイレがなく、30m ほど歩く必要がありました）中で、否応無しに歩行練習を積み重ねました。でも便は出ず。気張ると傷に響く〜…
結局、夕飯のハンバーグもほとんど食べられないまま。冷えが良くないのかと、タオルでお腹を包んでなんとか就寝。
あの痛みは一体なんだったんだろう。
子宮収縮に悶える術後2日目
明け方 4:00 ごろ、目が覚める。下痢の痛みは落ち着いている。
トイレに行き、歯磨きをして、スキンケア。まだ暗い病棟を1人歩行練習。真面目〜！帝王切開後は、とにかく早くにたくさん歩いた人が勝利するときき、俄然頑張る。
疲れて二度寝の後、朝ごはん。あれ、なんだか食べられる！かなりがっついて満足していると、お腹がゴロゴロ動き出す。便はまだでず。
9:30 ごろ、母乳マッサージへ。とにかく激痛で涙。１人目のときに通っていた、あの気持ち良い桶谷式のマッサージとは全然別物。桶谷の先生、ゴッドハンドだったのね〜。涙
無事に開通したようで、たっぷりと授乳できました。その後、日中は母子同室開始。ただ、授乳時にダイレクトにくる子宮収縮がかなり痛い！子宮収縮（後陣痛）は２人目、３人目とどんどん重くなるそうで、それは確かに体感としてありました。
そして、鉄剤の点滴が外れた後、助産師さんにシャンプーをしてもらう。ケープを巻いて洗面台に突っ伏して… というワイルドスタイルながら、とても気持ちいい！期待してなかったけど、リンスもしてくれた。ブラシとドライヤーはセルフ。頭がさっぱりすると、ようやく人間に戻った感じ。
さっぱりしたところで、院内の売店でおやつ（干し芋など）を買って爆食いしたり、赤ちゃんと一緒にうとうとお昼寝したり。
引き続きお腹はギュルギュルなり続けるも、16時ごろ自然に便が出るー！下痢でもない。干し芋の効果かな？
面会不可の夫が、生活用品としてこっそり持ち込んでくれた差し入れ（高いチョコレートと阿闍梨餅❤︎）もありがたく味わいながら、その夜は母子同室の流れ。
夜中１時に授乳したらまた２時に大号泣… まだまだ1人で授乳やおむつ替えのお世話はツラいため、ナースコールをして赤ちゃん連行してもらう。
おかげで６時ごろまでぐっすり熟睡。１日目からたくさん歩いたおかげで、体はバッチリ回復。
シャワー解禁に喜ぶ術後3日目
術後3日め。格段に動ける！！そして今日からシャワー解禁！
身体が動くのが嬉しくて、日中はシャワーに洗濯に張り切って動きまくり、ちょっと疲れた。
しかし、悪露のために当てているパッドが肌と合わず、お尻の皮膚が真っ赤にかぶれている。はやく産褥バッド取りたいな。
病院からのお祝い膳（と言っても地元の古い総合病院なので大したことないですが）に加えて、夫が密輸してくれた生ハムチーズバゲットサンドイッチをいただく。フォションの紅茶も。
デザートにケーキもいただきましたー！
今日こそ早く寝ようと決意するも、動いて興奮したのか、なぜか眠れない。
そんな中、1人で長女のお世話を頑張る夫からの「疲れた」的なメールを見て、モヤモヤ。こっちはお腹切って頑張っとるんやぞ… と怒鳴りつけたくなってしまう。後から思うと、あれは産後メンタルだったんだろうな。
夫もひとりで頑張っていたので、暴言を吐きそうになるのをぐっと堪えてよかった。
人間の尊厳を取り戻す術後4日目
結局昨夜は、30分おきに泣く赤ちゃんを助産師さんに預けてしまう。
そしてせっかくの自由の身だというのに、眠れない…。
4:30に、授乳時間なので連れてこられていた赤ちゃんの泣き声で起きる。授乳してまたナースルームに預けに行くと、急なお産で誰もいない。それでもいいと置いてくる。
そして7:30に目覚めると、隣に連れてこられた赤ちゃんがまたしても眠っていた。
私が寝かせると３０分くらいでおきるのに、助産師さんだと3時間寝てるのはなぜ…？
この日はスムーズで気持ち良い排便があったり、かなり体が楽なのでしっかりスキンケアをしてみたり、読書の時間が取れたりと、徐々に人間の生活を取り戻す。
夕方の早い時間にシャワーを浴びてさっぱりして病室に戻ると、なんだかおひとりさまでホテルステイにでも来たかのような優雅な気持ちに。笑
しかし、産褥パッドでお尻の皮膚はかぶれて真っ赤でヒリヒリ〜。
ベビーの昼夜逆転に悩む術後5日目
諸々順調だが、赤子は絶賛昼夜逆転中。
昼間は天使のようにすやすやお昼寝してくれるのに、夜中はゾンビのように起きてくる…。
頻回授乳に悩む術後6日目
産後すぐはあまり変わってなくて驚いたものの、どんどん体重が減っていく！
赤子は頻回授乳で無理やり寝かしているので、夜の睡眠不足が辛い。。。
４人家族での生活が始まる術後7日目（退院！）
先生のチェックも終わって、元気に退院！
朝から仕事を抜けて迎えにきてくれた夫にリクエストした昼食は「お肉の寿司」。
早速お気に入りのお店に買いに行って家で食べて、その後はスタバをテイクアウトしてベビーと３人で公園で初の日向ぼっこを楽しみました。
夕方になると保育園から帰ってきた上の子と、赤ちゃんの感動の対面。
恥ずかしそうにそわそわする上の子がなんとも可愛くて、思い出すだけでにやけてしまう幸せな瞬間でした。
これから家族４人で楽しい生活のスタートです。
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