2歳前での断乳を決意した背景
1歳ごろ、日中のおっぱいが減ってきたのでこのまま卒業かな、と思っていました。ところが、その後保育園入園などで精神的に不安定になったのか、かえっておっぱいへの執着を強めた娘。
おっぱい大好きなまま1歳11ヶ月まで育ってしまいました…。特に寝る前は、寝落ちというわけではないけれど、何度も何度もおっぱいを吸って満足して眠れないという、重要な儀式になってしまっていました。
大きくなってわがままが出てくるにつれて、おっぱいって本当に便利なんですよね。原因不明のイヤイヤが始まった時もおっぱいを吸わせれば落ち着くし、長時間の移動中など絶対に寝てほしい時もおっぱいを吸わせれば確実にスヤリ。
しかしここにきて私の子宮筋腫の手術が決まり、5日間の入院が余儀なくされました。父と娘だけで過ごす初めての5日間。一時的に授乳を停止してまた再開することや、毎日お見舞いにきてもらった時に吸わせる、なども考えたのですが、もうすぐ2歳ということもあり、入院は良いチャンスだと捉え、ここで踏ん切りをつけることにしました。
断乳成功までの軌跡
決行したのは入院3日前の金曜日。翌土曜日の午前中に桶谷式母乳マッサージの予約を入れておきました。
（母乳を「出す」手技で有名な桶谷式ですが、母乳を「止める」マッサージもやってくれるのです。断乳数日後、１週間後、１ヶ月後の３回ですっきりさせてもらうのが基本。）
この週のはじめ頃から、「もうすぐおっぱい終わりだよ」「お姉ちゃんだから、おっぱいさようならしようね」と言い聞かせてはいましたが、娘は聞こえないフリをしてはぐらかしたり、「やーだーよー」と言ったり、不安な対応。
いよいよ金曜の夜、お風呂に入る時に、筆ペンでおっぱいにアンパンマンを描きました。お風呂で「おっぱいなくなって、アンパンマンになっちゃった！」というと、ヘラっと笑うだけの娘。
お風呂から上がってベッドに行くと、「おっぱい…」と求めてくる娘。その控えめな言い方が、とても本当はもうお別れしなくてはいけないことをよく理解しているんだな〜とわかって、キュン。
冷静に「もうおっぱいにはさようならする約束だったよね」と諭して、代わりにぬるいほうじ茶が入ったマグを渡すと、思ったよりも早く諦めてそれをゴクリと飲んで、自分から横になってくれました。
翌朝は娘をつれて桶谷マッサージへ。私が施術を受けている20分ほどの間、ぶつぶつ独り言をいいながら、良い子でおもちゃで遊んでいてくれました。
そして土曜日の夜。前日と同じようにベッドに行ってネンネを促していると、ものすごく申し訳なさそうに、「ぉっぱぃ…」とぼそっと呟く娘。この日も冷静に諭していると、娘はどんどんヒートアップして「おっぱい飲みたいのー！最後、これで最後にするからー！！」と泣き出してしまいました。これには私も涙が堪えられません。
でもここで諦めては今朝払ったマッサージ代金 3,000 円が無駄になってしまう（そこかい）！
心を鬼にして首を横にふると、「アンパンマン」と言ったので、アンパンマンの人形を抱っこさせてあげると、それを抱きしめながら自ら横になり瞳を閉じてくれました。。。
いよいよ入院前夜の日曜日の夜。ついに娘はベッドで、一言もおっぱいと発することはありませんでした。でも、母にはわかります。常に胸元を追う視線、偶然を装って胸を触ってくる仕草（こうやって書くとエロ親父そのもの）。
娘は強烈におっぱいを意識していながら、口にするまいと自らを律していたのでした。1歳児でここまで精神的に成長できるものかとちょっと感動。
夜中のオヤツがなかなか止められない、自制の効かない34歳児は恥ずかしくなりましたよ。
その後、胸が張ることもなく無事5日間の入院を終え自宅に帰って、久しぶりの寝かしつけ。当然ながら、おっぱいの「お」の字も出てきませんでした。寂しいね…
断乳してよかったこと
断乳して一番よかったのは、断然、母親への寝かしつけ依存から解放されたことです！
2歳前になるまでほとんど夜に家をあけたことはありませんでした。理由はおっぱいがないと父親だけではうまく寝かしつけが出来なかったからです。
このために出張に娘を連れて行ったり、夜の社交を断ったりと苦労を重ねてきましたが、これからは遠慮する必要なし。ガンガン出かけていって、父母の負担をイーブンにしていけるのが嬉しいです。
断乳して困っていること
困っているのは、ズバリ週末のお昼寝。「暗い部屋に入って絵本を読む」的なルーティーンを作れないお昼寝の場合、おっぱいという秘儀が使えなくなると、どうやってきっかけを作っていいか全くわからず。
自宅にいるときはそれでも暗い寝室で雰囲気を作って寝てくれることがあるのですが、外出中や移動中はサッパリです。寝てくれず夕方に不機嫌になることもしばしば。
もう2歳だし、徐々にお昼寝卒業して行く段階なのかもしれませんね。
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