自費の根管治療デビュー!大枚叩いて歯の神経を綺麗に取ってもらったよ

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2人目出産を終えて決意した歯根嚢胞の治療をきっかけに、歯の健康に目覚めた私。

おりしも妊娠中に出来てしまい、神経を取らなきゃいけないまでに悪化してしまった2本の小臼歯。この歯の治療は、保険での抜髄ではなく、絶対に自費診療の根管治療にすると決めました。

本記事では、発見から、計6回の根管治療の通院の経緯を記します。

地元の歯科での診療と、保険診療の限界

ある日、いつもの町の歯医者さんでの検診で2本の虫歯を発見されました。

つわりのときって歯磨きもオエッてなるし、ちょこちょこ小刻みに食べるようになるので、虫歯になりやすいのです。

ただその虫歯たち、長いつわりでふせっている間にかなり進行してしまっており、どちらも抜髄(神経をとる治療)が必要とのこと。

何度も再発する歯根嚢胞の地獄の痛みを経て、「神経を抜くと歯茎が膿む」という恐怖に取り憑かれていた私。本当にこれまでと同じように、保険診療で神経を取ってもらっていいのか、悩みに悩みます。

そしてさまざまなWEB上のドキュメントや書籍にあたった結果、日本の保険診療で神経を治療する場合、その処置の不十分さから、かなりの高確率で、神経を抜いた歯の根っこには歯根嚢胞などの後遺症を残してしまうという不都合な真実を知ることになりました…。

(これは日本の医療保険の点数設計の問題であって、個々の歯科医院さんはそのなかでなんとか利益を残そうと頑張っておられるだけなのだそうです)

そこで、自由診療で、十分な処置(キーワードはラバーダム、マイクロスコープ、歯科用CT)で神経を取ってくれるクリニックを探しますが、ここは人口10万人に満たない小さな町。

自分で運転して通えそうな自費の根管治療をやっている歯医者さんは、隣県にあり、なんと車で片道2時間。朝イチで出発しても、子供たちのお迎えまでギリギリです。

悩みましたが、もうあんな歯茎の腫れは経験したくないっ!という一心で予約を入れました。

計6回の治療の軌跡

自費診療 通院1回目 – 歯の状態チェック&虫歯の除去

運転も慣れていないルートで色々と怖く、当時3ヶ月の娘も入園前だったため、1回目の診察は運転スーパーバイザー兼子守として、夫に仕事を休んでついてきてもらうことに。

まだ30代前半と思しき若い先生は、東京の大学病院で根管治療を専門にされていたようで頼もしい!

まずは歯科用CTとレントゲンを使って入念に歯の状態を診察していただき、進め方についても説明してもらいました。

最初はチェックだけかな?と思っていたら、遠方から来ているということを気にかけて今日できるだけ進めよう!ということになり、2本のう蝕部(虫歯になっている部分)を削り取ってマイクロスコープで中の神経の状態を見ていくところまでやってもらいました。

この時に生まれて初めて経験した、ゴムのマスク、ラバーダム

無菌にしなきゃいけない歯の根っこの治療部分と、バイキンだらけの口腔内を物理的に分離するために使います。これをしたまま長時間待つのはちょっと苦しいけど、冷静に考えて、必要だよね。

ラバーダムなしで何本もの歯の神経を取ってもらってきた過去を思い返してゾッとしてしまいました。

そしてマイクロスコープも初体験!処置してもらいながら自分の歯の奥がモニターで見られるのが楽しすぎて、ずっと凝視してしまいました。たまにカメラがずれて鼻毛とか毛穴のどアップが映されて、照れてみたり。

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そんなこんなで在院時間は、1時間半程度。

乳が飲みたくて泣き叫ぶ赤ちゃんを見ていてくれた夫に、美味しいものをご馳走して帰りました。

通院2回目 – 抜髄処置

今回もラバーダムをつけてもらい、いよいよ神経を取っていきます。

麻酔をしているので全く痛みはないですが、歯の真ん中に開けた細い穴から何かをほじくり出す作業の繰り返し。結構出血がありました。

この神経を掻き出すのに使う器具も、保険診療のレベルだとどうしても奥まで届かなくて取りきれず、根っこにばい菌が残ってしまうことがあるみたいです。

自費でだから使える特殊な器具を使っても、100% 無菌にすることはできないものの、できる限りの手は尽くしてくださるとのことでした。

お会計は1本あたり 80,000 円程度ですが、なぜか少し値引きしてくれました。

通院3&4回目 – 土台作り

前回神経を取ってもらった2本の歯は、まだ土台がない状態で、舌で触れるとギザギザしています。

2回の通院で、土台を作っていきました。そして、型取りの準備も。

(今思えば、これ1回で済ませてほしかったな。。)

通院5回目 – 被せ物(CAD/CAM冠)の型取り

被せ物の素材の選択においても、自費で行くか、保険で行くかの選択が。

自費の場合、E.Max と呼ばれる素材をお薦めされましたが、費用は2本で15万超え。保険診療でも、今はコンポジットレジンという白い素材が使えるので、強度はやや劣るものの、見た目は心配なし。

せっかく根管治療にここまで力を入れたのだから被せ物もこだわった方が良いのでは…?という考えもよぎりましたが、小臼歯でそこまで力が入る歯ではないので、ひとまず保険で。コンポジットレジンのオーバーレイを作ってもらいました。

高度な根管治療をやったおかげで自分の歯を削る量を最小限に抑えられたので、かぶせのサイズも最小限。

もし破損するようなことがあれば、2年後以降であれば作り直せるそうです。

お会計、12,000円也。

通院6回目 – 被せ物の装着

1週間後の通院では被せ物ができていたので、そちらをはめていただき、噛み合わせの調整などをして、終了。

数ヶ月経った今、全く問題ありません。

治療にかかった費用

根管治療(2本分):154,000 円

被せ物(CAD/CAMオーバーレイ 2本分): 12,000円

交通費: 約 9,000円(往復160km を6回のガソリン代)

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